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真空管の良さ
真空管アンプにこだわる理由としてはいくつか考えられます。そのひとつは、真空管の素子としての魅力でしょう。とにかくトランジスタとは違う独特の個性が真空管にはあります。
動作の速さやSN比の良さ、そしてダイナミックレンジの広さなどに関しては、当然ですがトランジスタのほうが優れていることは間違いないでしょう。こういった、ある意味で実用的な領域ではなく、音楽を再現するという領域においては、非常に捨て難い能力というものを真空管は持っているのです。
はなから真空管以外は認めようとしないマニアックなファンは置いておいて、音楽の好きなオーディオファンやミュージシャンの多くは、トランジスタの利便性を十分に認めている上で真空管の良さというものを知っているものです。
実は真空管には設計上のメリットもあるのです。オーディオアンプの設計者が音楽の再現性を追及する場合、トランジスタよりも真空管のほうが、技術的な場面において有利なことが多いのです。
真空管そのものは前時代の素子であり、作られる量や種類、そして性能の面でたくさんの問題を抱えていることは確かですが、オーディオ機器や楽器などに使用される真空管は、今でも製造され続けており、その量や質にはそれほど不安がないのです。
これらの中から設計の主旨にあった真空管を選び組み合わせることで、設計者は音作りという面においては非常に自由であるといえるのです。
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